高齢化社会が医療機器業界に及ぼす影響

高齢化社会の及ぼす影響

日本は今、高齢化社会を迎えています。高齢者と呼ばれる65歳以上の方の割合は、約20%にまで達しており、5人に1人は高齢者ということになります。高齢化の波はとどまる事を知らず、 2050年には、高齢者の割合が40%に達すると言われています。高齢化の波は日本だけではありません。ドイツ、イタリア、中国、韓国などの国々も高齢化社会が進行しています。

高齢化に伴い高まる医療のニーズ

高齢者になると、多くの人が病院に掛かるようになります。仕事を休んで病院に行った時の事を思い出して見てください。どの病院も朝から高齢者の方で賑わっているはずです。 高齢者が増えれば医療機関が忙しくなり、医療行為には医療機器が欠かせないわけですから、医療機器へのニーズは必然的に高くなります。

寸評!

ただ、近年の病院の赤字経営を考えると、設備投資系の医療機器メーカーへの風当たりは厳しいかもしれません。テルモのようなシングルユース製品に力を入れている企業は大丈夫でしょうが、初期投資に何千万もするような医療機器を扱っているメーカーは、事業展開が難しいのではないかと思います。

また、日本国内の人口は減少傾向にあるため、世界進出もこれからますます重要になってくるでしょう。特にこれから高齢化社会が進行する各国(ドイツ、イタリア、中国、韓国)において、経営基盤を築いているメーカーは、成長が期待できます。